方言には標準語に言い換えても、本当の意味が伝わらない、
言葉の背景やニュアンスがわかってもらえない、という言葉が
たくさんあります。
チムグクルもそのひとつだと思います。
チムグクルを漢字にすると、「肝心」。「人の心に宿る、より深い想い」
という表現がこの言葉の真意に近いそうです。
5年に一度の開催の大イベント、「世界ウチナーンチュ大会」が沖縄コンベンションセンター
(宜野湾市)で開催されます。
このイベントのスローガンが「広がるチムグクル、つながるチムチュラサ」でした。
27カ国から県系人(一世から五世まで)の総勢4700人たちが、
一同に介し、家族や友人たちと久しぶりの再会を祝い、
また一般県民の人たちとも交流を深めていました。
参加者は、久しぶりの故郷で温かい歓迎を受けながら、
お互いに言葉が通じなくても沖縄「文化」でつながっている連帯感に誇りを
感じている様子が、感動的でもありました。
それが「広がるチムグクル」、それぞれに「深い想い」が宿り繋がる、という
ことなのでしょう。ちなみにチムチュラサ(肝清)は、清らかな心、という意味です。
沖縄方言の奥深さを再発見した思いでした。
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