伝統的な沖縄のお墓は、亀甲墓(かめこうばか)と言われるお墓があります。
亀甲墓「かめこうばか」と言う呼び名の他に「きっこうばか」などの複数の読み方がある様です。
この形のお墓は、中国の南部から伝わったとされています。
現在でも台湾などにあるお墓の形です。
亀の甲羅の六角形のような形をしています。一説によると女性の子宮の形をかたどっていて「母体回帰」と呼ばれる考え方によってお墓の形を作っているとも言われています。
「母体回帰」とは、簡単に説明すると女性のから生まれて来るので、亡くなった方はそのまま胎児に戻って行くと言う考え方です。
破風墓「はふばか」と呼ばれるお墓も、沖縄では一般的です。
お墓の形が家屋の様な形で屋根が「破風」の形をしたお墓です。
亀甲墓も破風墓の両方とも廃藩置県以前は庶民が使う事は出来なかったお墓の形なので、比較的に庶民が使うお墓としては、比較的には新しいお墓になります。
廃藩置県の以前は、身分が上の方のお墓でした。
しかし、第二次世界大戦中の沖縄戦では沖縄のお墓が大きい為に、防空壕として利用されていたと言う歴史もあります。しかし近年では、沖縄のお墓も火葬や核家族などにより年々、お墓の大きさも小さくなっています。それでも、一般的なお墓よりもやや大きい傾向の様です。
現在でも、沖縄を訪れると昔からある大きなお墓も多くある様です。
沖縄のお墓は、沖縄の独特による気候も考えてお墓の素材も注意しなければいけません。例えば、戦後に多く作られたコンクリート製のお墓は耐久性がない為に現在では少なくなっています。
意外なのが、高級感がある大理石で出来たお墓は大理石の伸び縮みが激しい為に、現在は使われていない様です。
では、昔はどんな素材の石をお墓に使っていたかと言うと、沖縄石灰岩と呼ばれる物を使っていました。しかし、この沖縄石灰岩は古くから沖縄で採れる石です。
保湿性や通気性の他に明るい色合いなどから、現在でも多く使われています。
現在では、墓石に多くの石を使う為に値段の高い沖縄石灰岩よりも、御影石は耐久性が高く比較的に安価と言う理由で多く使われている様です。
その他に墓石に御影石を使う理由として、沖縄石灰岩は酸性に弱い為に酸性雨を当たると表面に黒いこけが生えてしまう事や、吸水性が高い為に、撥水する事が難しい事も墓石の素材として使われなくなった理由として考えられます。
それでも、昔から墓石には沖縄石灰岩で作ったお墓を希望されている方も根強くいる様です。
もちろん現在では、沖縄にも伝統的なお墓だけではなく一般的な形をしたお墓など様々なお墓が存在している様です。沖縄のお墓について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
最近は、沖縄の雰囲気などに惹かれて自分がお墓に入る時には沖縄の地で入りたいと希望されている方もいる様です。
その他に、沖縄に住んでいる方以外も受け入れている業者のホームページも存在します。
そして、お墓に納骨する他に散骨や樹木葬などを希望される方に応える業者もある様です。